言霊。

半年近く休職していた後輩から連絡が入った。
「ちょっとご相談したいことがある」と。

話しを聞けば、そろそろ復職の時期とのこと。
今日は、産業医とその件での面談があるので、会社に来たみたいだ。
そして、悩んでいますと。。。

復職する際に、配置転換を申し出るか否かが決めきれないらしい。
掛かり付けの外部カウンセラーには、言葉にせずとも配置転換を欲していることを容易く見抜かれたと。
本人も配置転換が理想と思っている。
そして、異動先は自分のセクションが希望なのだと。

だが、、、

元のセクションに対する忍びなさと、自分のセクションに来て迷惑を掛けるかも知れない不安。
その狭間で逡巡しているみたいだった。

ポンと、自分に背中を押して欲しいのだろうな。

「大丈夫。俺と一緒にやろう!」

そんな言葉を期待していたのだろうか?
微かにそう感じた。。。
 
「自分で決めるべきだろ。
 結論を出すために、半年間休んだんじゃなかったのか?」

感じたこととは裏腹の言葉を返していた。

「ええ、そうなんですが、忙しくてここ一ヶ月ぐらいしか考える時間が
 無かったのです。
 ただ、元のセクションに復帰しても、同じ結果になりそうで。。。」
「じゃあ、何を決めかねているんだ?」
「だから、信頼できる○○○さんの元で仕事が出来ればと。」
「最後に一緒に仕事をしてから、もう5〜6年経ったよな。
 今のお前がどんな仕事をするか判らないし、俺も変わったかもよ。
 それに、下手を打って、俺自身がいついなくなるかも判らない。」
「う〜ん。。。」

「ただ、話しを聞いた限りだと、もし俺のところに来た場合に、
 迷惑を掛けることを気にしているみたいだけど、
 もし使い物にならなかった場合、俺は直ぐに引導を渡すと思うよ。
 直ぐに辞めたほうがいいと言って、辞めさすから。。。」
「。。。」
「ただ、自分が欲していることを、正直に伝えれば良いんじゃないか。
 また、事をねじ曲げると、自分に嘘をつくことにならないか?
 別段、命を獲られる訳でもないのだから。。。
 だから、自分で決めるべきだろ。」

言霊というものに頼ってみた。。。

この後輩は、最後のトラブルプロジェクトを成功に導いてくれた自分の右腕。
だけど、プロジェクト解散時に、自分の未熟さと無力さ故に自分の元に引き留められなかった。
表には出さないが、自分の現在の会社人生の中で、唯一の負い目と認識している。。。

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言葉を発しての言霊とは別に、言葉を文章としてしたためての言霊もあると自分は思っている。

何気ない文章。
しかし、相手を思いやる気持ちが行間に満ち溢れている。
そのことを感じさせられることが凄いことだ。

文章や表現自体は普通のもの。
だけど、相手が思うことを案じて、その配置や組み合わせに気遣う文章。
結局は、その人の心の内を表現したもの。
言葉と同様に、文章もその人柄を表している。。。

では、よっぽど仲が良い間柄かと言えば、顔を会わしたことなど殆ど無い。

そんな力を持つ文章も、言霊だと思う。

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言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。

そんな力を感じて、頼った一日だった。。。(^_-)

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